LPガスの性質と特徴
LPガスとは「Liquefied Petroleum Gas」、つまり液化石油ガスの略称で、一般的に頭文字をとってLPガスと呼ばれています。LPガスは、炭素と水素の化合物で、炭素数が3つのプロパン(C3H8)と炭素数が4つのブタン(C4H10)の2種類がありますが、一般家庭用で使われているのはプロパンで、プロパンガスとも呼ばれています。
LPガスは液体の状態で貯蔵・配送され、使用時には気体で消費されます。
常温・常圧では気体から液体にするには冷却または加圧します。
1.冷却する
プロパン −42℃ ブタン −0.5℃
2.加圧する
プロパン 0.8〜0.9MPa(8〜9kg/cm2)
ブ タ ン 0.2〜0.3MPa(2〜3kg/cm2)
液体から気体になると体積が約250倍に増加します。(プロパン10kg → 約4.82m3)また、ガス漏れすると空気より重いので、床面などの低いところに滞留します。そのためLPガスのガス漏れ警報器は部屋や台所などの低いところに設置してあります。
LPガスと都市ガスの違い
都市ガスは、地域によってさまざまな種類のガスがあり、同一の消費設備や器具が使用できない場合がありますので、転居などの際には注意が必要ですが、家庭用LPガスは、日本全国いずれの地域においても同じ消費設備や器具を使用することができます。なお、それぞれの発熱量、比重は表のとおりです。
また、供給形態が違うため、LPガスは災害時の復旧にかかる時間が短いのです。
また、供給形態が違うため、LPガスは災害時の復旧にかかる時間が短いのです。
日常の注意点等
1.消費設備の説明
日頃お使いになるガス機器の安全管理は、ご自身の手で責任を持って行ってください。
・いつもLPガスを安心快適にお使いいただくために、LPガスおよびガス機器などについて正しい
ご理解を頂くことが大切です。
・ガス機器の性能正しい使用方法、お手入れの方法、保管方法などは取扱説明書や警告表示などを
ご確認の上、正しくご使用ください。
[消費設備とは]
マイコンメーターの出口からガス機器まで(メーターのない場合は容器からガス機器まで)は
マイコンメーターの出口からガス機器まで(メーターのない場合は容器からガス機器まで)は
消費設備と呼ばれ、法律上の責任管理はお客様にあります。
2.点検・消火は必ず目で確認
・ガス機器の近くに燃えやすいものは置かないでください。
・マッチ等にて点火する場合には、点火後器具栓を開いてください。
・風や煮こぼれで火が消えたり、天ぷらを揚げているときに、鍋の中の油に火が着くことがあり、
大変危険です。
・ガスを使っているときは、その場を離れないようにしてください。火を使っている間は「何があっ
ても、その場を離れない」という事を心がけてください。
3.いつも青い火でお使いください。
・ガスをお使いの時は、必ず「青い炎」でお使いください。
赤っぽい炎は不完全燃焼をしている炎です。
4.ゴム管はときどき点検し、早めに交換をお願いします。
・ガス栓に適合するLPガス用ゴム管または専用ホースを使用ください。
・ゴム管はあまり長いものを使用しないでください。
・ひび割れや焼け焦げなどが発生しているゴム管は使用しないでください。
※ゴム管からのガス漏れの点検は、石けん水を塗り泡が出るかで分かります。(泡が出た場合は、すぐに新しいゴム管に取り換えて
ください。)また、点検後はきれいに拭き取ってください。
ください。)また、点検後はきれいに拭き取ってください。
・ゴム管は、ガス栓の赤い線のところまで差し込んでホースバンドでしっかりとめてください。
・ゴム管は、物かげを通したり、折り曲げたりしないでください。
・三つ又は危険なので、絶対に使用しないでください。
5.ガス栓は、使用時には全開で、使用後は完全に閉めましょう。
・ガスをお使いになるときは、ガス栓を全開で、お使いにならない場合は、完全に閉めてください。また、外出するときやお休み前には、ガス栓、器具栓が閉まっている事を確認してください。
・使用していないガス栓は、絶対に開けないでください。
・長期間ご不在になるときは、容器バルブを閉め、LPガス販売店にご連絡ください。
・配管やガス栓をアースの代わりに使用しないでください。
6.ガス機器のお手入れ
・ガスコンロなどの目づまりは、不完全燃焼の原因となります。
・時々器具ブラシなどで清掃をしてください。
※ガス機器のお手入れなどで、ネジなどを取り外す必要がある場合は、ご自身でお手入れせずに、
必ずLPガス販売店へご連絡ください。
7.換気について
・室内でガス機器を使用するときは、換気扇を回したり、時々窓を開けて十分に換気をしてください。(冷暖房中も忘れずに)
※ガスの燃焼には、たくさんの空気を必要とします。換気が十分に行われていないと、酸素不足や室内に排ガスが充満して不完全
燃焼を起こし、有害なCO(一酸化炭素)を発生する恐れがあるため、たいへん危険ですので、十分な換気をしてください。
※点火時やご使用中に火が消える場合は、安全装置が作動している可能性がありますので、再点火は行わないで直ちに使用を
中止し、ガス機器の購入先やLPガス販売店または保安機関にご連絡ください。
燃焼を起こし、有害なCO(一酸化炭素)を発生する恐れがあるため、たいへん危険ですので、十分な換気をしてください。
※点火時やご使用中に火が消える場合は、安全装置が作動している可能性がありますので、再点火は行わないで直ちに使用を
中止し、ガス機器の購入先やLPガス販売店または保安機関にご連絡ください。
災害が起きた時は
火災の時は
容器バルブを閉め、消防署員または消火にあたる人に容器の位置を知らせ、後の処理を頼んでください。
地震のときは
ガス栓器具栓を閉め(火をすべて消し)、二次災害防止のため、揺れが大きいときは、おさまった後で屋外の容器バルブも閉めてください。
台風・洪水のおそれがあるときは
容器バルブを閉め、容器が倒れたり流されたりしないか、しっかり固定されているかを確かめてください。
※電気のブレーカーも落としてください。
※異常があったときは至急、LPガス販売店または保安機関へ氏名・住所・状況などをお知らせ
ください。
※再びガスを使うときは、必ずLPガス販売店または保安機関の点検を受けてからお使いください。
※電気のブレーカーも落としてください。
※異常があったときは至急、LPガス販売店または保安機関へ氏名・住所・状況などをお知らせ
ください。
※再びガスを使うときは、必ずLPガス販売店または保安機関の点検を受けてからお使いください。
マイコンメーターの復帰方法
復帰ボタンを押してすぐ離す。そして約1分待つ。
※ボタンにキャップのあるタイプもあります。
※ガス栓・器具栓をすべて閉めて復帰ボタンを押してください。赤いランプと液晶が点滅します。
ガス漏れがないかマイコンメーターが安全確認を行いますので、約1分間お待ちください。
異常がなければ、赤いランプの点滅と液晶の文字が消えます。これで復帰が完了となりますので、
開栓してお使いください。
(復帰しない場合は、復帰を繰り返さずLPガス販売店に連絡し、点検を受けてください)
※ボタンにキャップのあるタイプもあります。
※ガス栓・器具栓をすべて閉めて復帰ボタンを押してください。赤いランプと液晶が点滅します。
ガス漏れがないかマイコンメーターが安全確認を行いますので、約1分間お待ちください。
異常がなければ、赤いランプの点滅と液晶の文字が消えます。これで復帰が完了となりますので、
開栓してお使いください。
(復帰しない場合は、復帰を繰り返さずLPガス販売店に連絡し、点検を受けてください)